今回の豪雨で特に被害が深刻な岡谷市へ、ボランティアに行ってきました。
メディアで見ていた岡谷や諏訪の痛ましい映像は、
山を超えたすぐ隣の町の話だということを、はじめは信じられませんでした。
ただ確かに、自分が住む場所とひとつ山を挟んだ町で、土砂に埋もれた家がある。
この状況をここで見守り、伝え、「雨よ降るな」と祈る以外にやれることはあるだろう・・・。
この体で、出来る範囲で、働いてこようと思い、松本を出ました。
岡谷の災害現場では長引く雨のため二次災害の恐れがあることから、
ボランティアなどが立ち入ることができませんでしたが、
23日から避難勧告が解除される地域も増え始め、
泥出しなど、ボランティアの活動が本格化しています。
お邪魔したお宅は、前の沢から溢れ出した土砂が、
畑を覆い尽くし、窓ガラスを割り、一階のひと部屋を埋め尽くしていました。
その深さはおよそ50センチ。長靴がずっぽりと埋まるほど。
天井にも泥の飛沫がつき、その勢いの凄まじさが想像できます。
作業はこの大量の土砂を、スコップで掻き出し、バケツリレーの繰り返し。
6畳一部屋終えるのに、大人30人〜40人で半日近くかかりました。
大変な重労働で、とてもご家族だけでできる作業ではありません。
最も被害が深刻な湊地区では、まだこのようなお宅が何件もあるそうで、
しかもまだ避難勧告が出ている中、完全に把握できていない段階です。
今週28日までの平日は、特にボランティアの不足が予想される状況ということです。
ボランティアと聞いて、うまく踏ん切りがつかない方もいらっしゃるかもしれません。
偽善とか、自己満足とか、いろんな思いやら、不安やらが頭を回ってるかもしれません。
でも、偽善でも、なんでも、そんなことはどうだっていい。と僕は思ってます。
そこにあるのは、力を貸してほしいという人がいて、力が足りていないという事実。
「何か自分にできることはないだろうか?」という気持ちと、
ほんの少しの時間があなたにあるのであれば、
一参加者として僕からも、是非、作業へのご協力をお願いします。
http://www.nsyakyo.or.jp/v-info/
今回の豪雨で被害にあわれた方々に、心からお見舞い申し上げます。