一夏の恋。
いや。毎夏の恋・・・、とでも言うのだろうか。
そんな、夏の恋に、終わりが近づいている。
思えば。暑い季節がやってくると、決まって僕は、君に恋をしていた。
君に顔を深くうずめ、眠った、夏の日。
君にからませた僕の足には、その温もりが優しく伝わってくる。
仄かな柔軟剤の香り。「いい匂い。何、使ってるの?」
君は、決まって、いつも何も言わないんだ。
『また夏が終わる。もうサヨナラだね』
頭の遠くで人気バンドが歌うお馴染みの曲が聴こえる。
もう少し、君といたい。君の温もりが忘れられない。
そのこざっぱりした優しさが、夜になるとたまらなく恋しくなる。
でも、もう。そろそろ。サヨナラなんだね。
せめてあと一ヶ月は、僕の隣で寝ていてほしいのだけど。。。
つまりは。好きなんです。
ああ、一夏の恋も、この痛いポエムも、そろそろ終わりを告げる頃。
君の、君の名は・・・、 タオルケット。
ぐーがー。