『私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う』
そんな一文から始まる、
吉本ばななさんの「キッチン」を読み返している小林も、
キッチン(もとい“台所”)という空間が好きな、しがない一人の男です。
うちへ帰ったら、まず身軽になって冷蔵庫のトビラを開ける。
そして、発泡酒を飲みながら何を食べるか考えて、
あるものでちょちょちょちょっと作って、台所で食す。
テーブルはない。食器は床に置いて、自らのカラダも、
シンクの下の収納トビラに身を委ねながら、床に上に座って食べる。
これが何とも言えず、落ち着くのです。
小さい頃作った、「基地」的な感覚なのかな。
自分が支配する空間で、
自分の手の届く範囲に必要なものがあって、
お酒も、とりあえずの食料もある空間。
こじんまりした縦長2畳ぐらいの狭い空間がなんとも心地がよい。
居間でごはんを食べるときは、テレビや音楽がないとモノ寂しい。
でも、台所ごはんは、やはり無音に限る。
冷蔵庫のブーーーーーーーーーーーンという音と共に、
ボーーーーーーーーーーーとするのが心地いい。
『キッチン』の世界で、主人公の“みかげ”は、キッチンで寝たりするのだけれど
(物語ではちょっと寂しい空気も漂うが)、まだ僕は、台所で寝た事はない。
寝る、か・・・。
寝たら、さらに落ち着けるんかなぁ。はまってしまうのが恐かったりもする。笑
この台所話は、今日の放送でお話ししたこと以外にも、
まだまだいっぱい話したい・聞いてみたいマニアック話があって。
・ 「キッチンドランカーの美学」とか。
・ 「つまみ食いの美学」とか。
・ 「ヒミツの冷蔵庫内部事情」とか。
生活がにじみでる台所話、機会を見つけてまた皆さんと、
その奥深さを追求したいものです。笑
今週もラジスタへのたくさんのメッセージ、本当にありがとうございました。
2007年後半も、明るく、笑って、生きたいですね!