チャリティコンサート「思いやり」は、いつもと違う空間に包まれた不思議なライヴだった。
多分、メンバーもステージ上でいつもと違う難しさを体感しながら演奏していた。
FLYの紙飛行機を、車椅子の歳老いたおばあちゃんが、楽しそうに笑いながら投げていた姿を見て、この日を成功に終わらせることが出来たと確信した。
きっと、施設に戻ったあとも、このコンサートの思い出をしばらく持って、楽しく生活してくれたらいいな。
そして、ライチョウの唄が心の奥の方まで届いてくれたかなあ。
人生の春が、また必ず訪れると信じて。
その春は、施設に暮らす人々にとって、ほんの小さな小さな花が、一輪だけ咲くような温かさであればいいから。